食の安全に対する関心が高まっている今日、カニとても、その安全性に無関心ではおられません。

特に、生のむき身や加工物の安全性は大丈夫なのか思われる方が多いようです。

その理由の一つとして、外国産のカニは、国内産に比べると安すぎるということにあるようです。

たしかに、国内産の松葉ガニや越前ガニのようなブランドとして有名なカニに比べると、かなり安いことは確かです。

輸入物のカニは、ロシア産、アラスカ産が多いです。いずれも、日本から北の海、オホーツク海やベーリング海で獲れたものです。

ロシア産の場合は、水揚げされるのはロシアの港や北海道の港です。獲れたカニを船に積んで、そのまま日本に売りに来るのです。

アラスカ産の場合は、水揚げはアラスカの港です。そこで加工してアメリカ国内や日本に輸出しています。

カニが主として獲れるロシアやアラスカの海は、いずれも、豊かな漁場であるだけでなく、きれいな海として知られています。

その理由は、どちらも沿岸部に化学工場がなく、工業排水が流れ込まないからです。アラスカでは鉱山が開発されていますが、排水は厳重に管理されています。

しかも、ロシアもアラスカ、カナダも広大な原野で、ほとんど手つかずの深い森が続きます。

この森の水を集めて栄養豊富な水を海にそそいでいますので、栄養の質もすごく高いため、プランクトンやそれを餌にする魚や甲殻類が増えるんです。

寒い海は、実は豊かな海。そしてそこで獲れるカニも、だから美味しいんです。

加工は、ロシア産は日本で行われることも多いですが、アラスカ産は現地がほとんど。

これも厳しい法律で守られ、いい加減なことはできません。さらに、世界一細かくてうるさ型で知られる日本の業者が現地でチェックしますから、安心・安全でしかも美味しいのです。

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